歯周病の進行

歯周病の進行段階

歯周病の度合いは進行状況によって、歯肉炎歯周炎の2種類にわかれます。

最初は歯肉炎として発症し、その後、歯周炎へと移行しますが、歯周炎に関しても、初期~末期まで全4段階にわかれています。

歯肉炎

歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすきまに、プラーク(歯垢)や歯石がたまり、歯肉(歯茎)が炎症を起こす症状です。

炎症を起こすと、歯肉は腫れて赤みがかり、ぷくっと丸みを帯びるようになります。

歯磨きの際、歯ブラシが当たって出血するといった症状は歯肉炎にあたります。

歯と歯の間の歯肉が炎症を起こすことも多く、目視しづらいことと、外部からの刺激を受けにくいことから、自覚症状を感じないことが多いのが特徴です。

そのため、知らないうちに歯周炎まで発展していたというケースも多くなっています。

この段階では、歯槽骨などの歯周組織まで影響が及んでいないので、歯磨きや歯科医で行う歯石除去(スケーリング)による回復が可能です。

歯周炎 初期段階

歯肉炎の症状が進行すると、歯周炎に移行します。

歯肉の炎症度合いは歯肉炎とほぼ変わりませんが、細菌感染の進行によっては、結合組織付着が喪失します。

この時点では、まだ歯周病という自覚はほぼありません。

歯周炎 中期段階

歯肉炎の症状が進み、赤みが増してさらに腫れがひどくなります。

歯周ポケットも4~5mmと深くなり、歯周組織の破壊も、骨の破壊を伴うようになります。

この段階から、歯周病を自覚する人が多くなってきます。

歯周炎 重度段階

重度段階になると、見た目にはっきりと症状が出るようになり、ほとんどの人が異常に気づくようになります。

歯肉にはハリがなくなり、ブヨブヨと柔らかくなってくるほか、縮小することにより、歯が長く感じられるようになります。

歯周組織の破壊も加速し、歯を支えている骨が減少してきます。

歯磨きの際、出血だけでなく膿が出る場合もあり、強い口臭を発することもあります。

歯周ポケットの深さは5mm以上まで進行します。

歯周炎 末期段階

歯肉は赤を通り越して赤紫色に晴れ上がり、ちょっと触れただけでもすぐに出血したり、膿を出したりするようになります。

歯周組織の破壊がさらに進み、歯肉が縮むことによって歯の根本がむき出しになってきて、歯と歯の隙間も目立つようになります。

歯を支える骨は極度に減少し、この段階になると歯を支えきれず、グラグラと揺れるようになってきます。

この段階で自覚症状がない人はほとんどいませんが、そのまま意図的に放置すると、最悪の場合、歯が抜け落ちることもあります。